「ねぇ、ジズ、貴方ウォーカーの事好きなのでしょう?」
「え―――――――――っと、かごめさん?それはどう云う?」


分かってるくせに。
貴方のクールな目が、違う所を向いているのがその証拠。
幽霊に残った感情なんて、教えてあげない。
私は話を続ける。


「そのままの意味よ。ところで・・・・ウォーカーって・・・」


台詞の続きは大体つかめた。
彼女は彼の良さを問うてくるのだろう。
私はそれなりの覚悟を決めた。


「貴方のどの辺にキスするの?」
「!??」
「ジズはどこが感じるの?」
「!!!!!!!」


何を、何を、何を何を何を!


「どうして・・・かごめさん!!」


彼女は言う。昨晩の、彼の言葉を。


「『仮面を外して、私のことを見て。』」


彼は顔面蒼白。
うふふ。
明日はどうやって遊ぼうかしら。